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アンガーマネジメント

怒り・イライラなど、気分は変わる。それで普通。

怒り・イライラの正体

 「アンガー」(anger)とは、「怒り」のことです。

 英 語:anger, indignation, outrage, wrath, rage ‥‥など。
 日本語:憤慨、憤懣、立腹、腹立ち、憤り、怒り‥‥など。

 いろいろな表現がありますが、こうした感情の正体は、脳の中でもいたって原始的な部位である「扁桃体」にあります。

 原始的というのは、脳をもつ個々の生き物が、危険を察知したときなどに「身を守る」必要があって、その態勢をとる働きをするからです。その態勢をとることが「脳の反射」で、その反射が「怒り」などの情動(一時的な感情)になります。

怒り・イライラなどの正体、扁桃体。

自動思考と結論

 「身を守る」というとっさの反射は、生き物には、もちろん必要なものなのですが、私たち人間は、必要以上に反応してしまい、そこから自動的に「思考」を始めてしまうことが少なくありません。

 その「自動思考」のことを「怒り思考」と呼んでいます。

 「怒り思考」は、自分を正当化し、自分に怒りの反射をさせた相手を「悪い」とする思考です。

 「相手が悪い」という考えは、脳が下す「結論」です。私たちの脳は、なにかにつけて「自分の結論」を大事にしたがる性質をもっています。

 決して自分の意識と意志をもって「この結論を大事にしよう」と考えるのではなく、自分の脳の中にその結論があるから、その結論は自分のものだから‥‥ということで、まったくの無意識のうちに大事にしてしまっているのです。

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フィルターと虐待

 いったん「悪い」という結論をもってしまうと、そこからは「結論を補強すること」「結論の正当化」が始まってしまいます。これもまた、自動思考です。

 それによって「わるい」というフィルターを身につけることになり、ものごとがそのフィルターを通してしか見えなくなってしまいます。

 その具体例はいろいろありますが、昨今特に問題になっている最悪の事例に虐待があります。

 子供に対する虐待は、「この子が悪い」という結論を親が出してしまっているために起こります。

 その結論によって、子供の「悪い点」だけしか見えなくなります。「悪い子を正すのだから正しいことだ」としか考えられなくなり、「正しいこと」と思い込んだまま「しつけ」が行われてしまいます。

 親からそのようなフィルターを通してしか見てもらえなくなった子は、子供なりに自分を守ろうとします。ひどい目にあいたくないのですから、自分を守るのは当然のことですが、自分を守ろうとする子供の態度や表情というものは、子供を「悪い」というフィルターでしか見られない親にとっては「不愉快なもの」と受け取られてしまうことにもなります。

 それで「しつけ」がエスカレートしていき、「しつけという名のもとの虐待」が起こります。不幸な虐待死事件というのも、このような「脳の自動的な働き」によって引き起こされるのです。

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変わりやすい気分と「ワルイ思考」

 「そもそも、子供はそんなに悪いのか?」

 そんな自問や反省をする機会もなく、親子関係は崩壊していくのですが、ことは親子関係にとどまりません。

 夫婦でも、職場の同僚でも、上司・部下でも、となり近所でも、また往来や商店などでの他人どうしでも、このような「悪い」という思考(これを「ワルイ思考」と呼んでいます)による不幸はいつでも起こり得るものです。

 いったい、何が人間をそんなに怒らせるのか、イラつかせるのか、世の中は身内も含めて悪い人だらけなのか? いったいどうして私たちの気分はそんなに悪くなりやすいのか‥‥。

 認知科学を実用化した興津のアンガーマネジメントプログラムでは、怒りやイライラのメカニズムを理解し、怒り思考とワルイ思考をしないための考え方やスキルを身につけていきます。

 ストレスを減らし、ハラスメントを予防し、子育てを楽にして、夫婦・家庭を円満にする‥‥など、「道徳」や「倫理」ではなく、脳科学、認知科学を実用化してのプログラムです。

 講演・セミナーなど、プログラムの詳細については、アンガーマネジメント静岡教室の公式サイトでご案内しています。